「砂上の楼閣」聞いたことがあるよね。見かけが立派な高い建物も基礎がしっかりしていないと崩れてしまうって意味だよね。 建物の基礎は、頑丈な 地盤が浅い所にあると、そこで直接建物の重量を支持することができるんだ。これが直接基礎。
では頑丈な地盤が深い所にある場合に、建物の重量をどうやって頑丈な地盤に伝えようか。頑丈な地盤まで建物の足を伸ばせばいい。この足が杭なんだ。
深い所にある頑丈な地盤に建物の重量を伝えるための杭を支持杭というんだ。でも頑丈な地盤が非常に深くてそこまで足を伸ばすのは、経済的じゃないなという時は、短い杭をたくさん打つこ とで建物を支えることもあるんだ。これが摩擦杭。杭基礎には支持方法の違いで、支持杭と摩擦杭があるんだ。
杭の材料も色々あって、最近はあまり使われないけど、木の杭もあるよ。他に鉄筋コンクリート、高強度のコ ンクリートにあらかじめ引張力を加えたプレストレストコンクリートそして鋼材。 施工法も打撃、埋め込み、現場 造成と各種揃っている。
杭は、建物の基礎をしっかりさせて、安全な建物にするために必要なアイテムだ。
この杭の一種である三誠の ジーエクスパイル工法は、支持杭、鋼材そして埋め込み工法の中の回 転貫入工法という分類なんだ。
イラストで見る一般的な工事の流れ
地鎮祭とは土地の神様に、建物を建てる報告と工事中の安全を祈願する物です。民間では大安吉日を選び、神主を呼び神事で地鎮祭を行う例が多く見られます。しかし仏式とかキリスト教式なども有り、要は施主の気持ちの持ち方です。又、基本は現地で行うものですが、別会場でも行われる例が有ります。確認申請が下りている必要はないが、大抵は確認申請が下りた後に実施し、翌日より着工とする事が多くみられます。
建物の規準と成る水平位置・垂直基準を定め建物周囲又は、地面に建物外周ラインを表示します。この建物の位置を表示する事を、「地縄出し」と言います。建物周囲に通り芯及び規準レベルを表示した物を「遣り方」と言い、小規模な建物の場合これをレベル基準として使って建物を造ります。
建物の基礎は直接基礎・摩擦杭基礎・支持杭基礎等あり、建物の重量・水平変位等考慮して決定します。私たち三誠の仕事も主にこの杭に関するものです。この段階で精度の精度によって、建物全体の精度が決まる重要な仕事です。
基礎工事確定後、地中梁・基礎躯体工事の為地面を掘削し、砕石等で掘削底面を均した後捨てコン(レベルコン)を打設する。これにより建物重量を基礎部分に伝えると共に、平らな面に基礎位置が墨で印し出来る様にする。
建物地上部の重量・地震等での水平移動荷重等に耐える基礎構造物(基礎・基礎梁・耐圧盤等)を鉄筋・型枠・コンクリート流し込み等の作業で完成させます。鉄筋はほぼ異形鉄筋で電炉材と高炉材が有り、引っ張り強度により材質・強度が決められています。又鉄筋の組み立てはナマシ鉄線(細い針金)により結束します。型枠との離れを確保する為に各々必要サイズの「スペーサー」を、鉄筋に取り付け型枠を組み立てます。
コンクリートの流し込み作業は「コンクリート打ち」と表現され、生コン車(レディーミクストコンクリート)搬入し、ポンプ車(圧送車)を使いバイブレーター(振動打込み機)等を使い緊密に型枠に流し込みます。型枠の脱型に付いて国交省の管理指針で、日数と発生コンクリート強度により定められています。
基礎部分にピット等の空間層が無い場合は、脱型後塵・残材を除去して基礎梁脇の空間を良質土により埋める作業を「埋め戻し」と言います。埋め戻しを行う場合基礎躯体に埋め戻し重機を直接乗せたり、振動・衝撃を与えてはいけません。
埋め戻し後所定の強度発生を確認して、砕石事業・土間配筋(床配筋)を行いコンクリートの流し込み作業を行います。配筋作業前に湿気防止の為、ポリフィルムを敷き込む場合も有ります。
上階の躯体工事・外壁仕上げ工事の為に外部足場が必要で、作業員落下防止の為絶えず作業レベルより1.1m以上立ち上げておきます。
一般のRCラーメン構造(柱・梁で構築された構造)では、下階のコンクリート打設後基準の墨を出し柱鉄筋の組み立て→柱梁壁床型枠→梁床鉄筋組と作業を進め検査後上階のコンクリートを打設します。以下階数分この作業を繰り返します。
仕上げの墨だし後、隠ぺい部に成る部分の各設備工事を実地します。外部面の建具取付・内部間仕切り・天井下地・水周り設備工事等後、各ボード・床仕上げ・壁・天井仕上げ(クロス貼り・塗装・フローリング敷き込み・仕上げボード等)を行います。最後に襖・畳・キッチン・照明器具・家具類等内装備品を据え付けます。
躯体工事後外部建具・設備換気口・雨水排水設備・避雷針・受信電設備・止水工事・屋上防水工事等完成後、外壁の仕上げ工事を実施します。外壁の仕上げ工事には、コンクリートの打ち放し・タイル貼り・吹き付けタイル・金属パネル・カーテンウォール等があります
通常の建物で有れば竣工約1ケ月前には、電気・水道・ガスの引き込み・試運転調整を行います。但し規模により更に早期に受電・引き込みする場合もあります。雨水排水・下水排水・電話引き込み等も同じ流れの中で作業します。
建物の電気・水道・ガスの引き込み・雨水排水・下水排水・等建物周囲の作業の終了後、造園・駐車場・建物へのアプローチ等作業します。